2009年 12月 21日

心の余裕

 昨日、山手線に乗っていたときのこと。
 突然、新大久保駅で『時間調整のため3分ほど停車します。』のアナウンスがありました。
自分の横に、30代ぐらいの男性がいたのですが、そのアナウンスが入るなり、いきなり大きな
舌打ちをしました。
 でも、3分遅れたからと言って、実際のところ、どんな弊害が出るのでしょう?
親が死にかけてる?でも、夢中になってNINTENDO DSをやってたぐらいだから、それは
ないでしょう。
 僕が思うに、こういう反応は、合理性と経済性ばかりを追求してしまった社会によって、心の余裕が
奪われてしまったことから来ているのではないでしょうか?
 誰もが、知らず知らずのうちに合理性と経済性ばかりを追いかけているか、あるいは、それすら
考えずに、その社会に飼いならされてしまっているのではないか、と思うときがあります。

 以前、JR九州関連の仕事で九州に連れて行ってもらった時、いろいろな列車に乗る機会が
あったのですが、そのインテリアは、どれもが、乗っていて温かみを感じるものばかりでした。
新幹線のカーテンは縄のれん、椅子は木でできていて、窓のブラインドも竹を編んだようなもの。
通勤列車ですら、椅子は本革貼り。
 関東から来た自分は、自分が暖かく迎えられていることを感じました。
 聞けば、九州の列車のデザインは、デザイナーの水戸岡先生が一貫して手がけているとのこと。
合理性と経済性とは正反対のコンセプトです。
 自分は、デザインのセンス云々はよくわかりませんが、水戸岡先生の作品からは、今の無機質な
社会に、心の余裕と豊かさをもたらそうと挑戦しているのではないか、と強く感じました。
 デザインも鉄道もビジネスです。そこから利益が出ることが大前提なはず。そんな中で、面倒を
きらわず、そうしたムーブメントを起こしている水戸岡先生とJR九州の方々には、畏敬の念を
感じます。

 写真は、水戸岡先生がデザインした、鹿児島を走っている列車です。
この列車のような暖かいコンセプトが、あちこちの電車や駅、町並みにも反映されたら、僕たちの
心にも余裕が生まれてくるのではないでしょうか?

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by katsumihir | 2009-12-21 13:38 | 日常


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